オーディオサーバー/接続キットのJACK(JACK Audio Connection Kit)を使うと、オーディオアプリケーションやMIDIコントローラーなどで入出力されるオーディオストリームやMIDI信号をつなぎ合わせて、柔軟な音楽制作環境を構築できます。
インストール:
$ sudo apt-get install jackd qjackctl
インストール後はメニューバーの「アプリケーション」→「サウンドとビデオ」→「JACK Control」からJACKのGUI設定ツールである
QjackCtlにアクセスできます。

JACKはオーディオサーバーです。オーディオアプリケーションやオーディオデバイスやMIDIコントローラーのポートをJACKサーバーに接続してオーディオストリームやMIDI信号を共有します。
例えば...コントローラーからのMIDI入力をシーケンサーにつなぎ、シーケンサーのMIDI出力をシンセサイザーにつなぎ、シンセサイザーのオーディオ出力をエフェクターにつなぎ、エフェクターから出力されるオーディオと、マイク入力やライン入力を、マスターミキサーにつなぎ集めて...というように、MIDI信号やオーディオストリームの流れをJACKで柔軟に構築できます。

JACKサーバーのGUI設定ツールであるQjackCtlの「Start」ボタンを押すとJACKサーバーがスタートします。「Stop」ボタンを押すとJACKサーバーは停止します。

「Connect」ボタンを押してオーディオやMIDIの接続を設定しましょう。設定ウインドウにはオーディオアプリケーションやオーディオデバイスやMIDIコントローラーのイン/アウトプット可能なポートが並びます。ポートを接続したいポートまでドラッグアンドドロップすると接続できますよ。

「Setup」ボタンを押してJACKサーバーの設定を行います。設定ウインドウの「Settings」タブの「Parameters」覧で「Realtime」にチェックを入れて「Priority」の値を増やすとJACKサーバーをリアルタイム処理モードで実行できます。また「Frames/Period」の値を増やすと音飛びを改善できます。設定はJACKサーバーの再スタート後に有効になります。
JACKサーバーはLinuxでの音楽制作において動脈となる重要な存在です。これは必須のシステムと言えるでしょう。
制限を緩めてリアルタイム処理を有効にしよう!
リアルタイムカーネルを導入してパフォーマンスを高めよう!
ヒント:
JACKサーバーにオーディオアプリケーションを接続する場合、アプリケーション側で利用するオーディオドライバ/インターフェイスの種類をJACKに設定する必要があります。高機能なオーディオアプリケーションの多くは、自動的にJACKサーバーへ接続を試みるか、JACKの利用が必須となっています。
QjackCtlはJACKサーバーの操作・設定を行うためのGUIフロントエンドです。JACKはサーバープログラムであり、コマンドや異なるアプリケーションからもコントロール可能なので必ずしもQjackCtlは必要ではありません。