Ubuntu8.04のちょっとした話

Ubuntu 8.04 はLTS-長期サポートのバージョンだけあってよくできているね。あまり話すことはないけれど、少し気になることはあるかも。

ママ!YouTube!YouTube!
Totem動画プレーヤーがYouTubeに対応した。メニューの「編集」→「プラグイン」からプラグインを見てみよう。「YouTube ブラウザ」プラグインを有効にすると、サイドバーからYouTubeにアクセスしてビデオを見ることができるよ。

ビデオコーデックを揃えるためにも、あらかじめ「ubuntu-restricted-extras」パッケージをインストールしておこう。

オーディオとビデオの再生!各種コーデックを揃えよう!


Firefox2とFirefox3の共存
Ubuntu 8.04 では、標準のWebブラウザーに Firefox 3.0 beta5 が採用されている。いち早く採用されたのは嬉しいけれど、現在(2008年4月)は、まだFirefox3に対応していない拡張機能が多いね。だから、普段使っている拡張機能がFirefox3に対応するまでは、少しの間Firefox2も使おう。

Firefox2インストール:
$ sudo apt-get install firefox-2 firefox-2-gnome-support
$ sudo apt-get install mozilla-firefox-locale-ja-jp


プロファイルの作成:
設定の混同を避けたい場合は、Firefox2とFirefox3が同じ設定情報(defaultプロファイル)を共有しないようにプロファイルを分ける必要がある。Firefoxのプロファイルマネージャーで新規にプロファイルを作成しよう。
$ firefox -ProfileManager

プロファイルの作成は「Create Profile」からプロファイルに名前を付けるだけ。「firefox2」、「firefox3」のようにプロファイル名にはわかりやすい名前を付けておくと良いね。「Don't ask at startup」(起動時に確認しない)のチェックを外しておくと、プロファイル指定のない状態でFirefoxを起動した時に、どのプロファイルを利用するか尋ねられるから、プロファイル混同・上書きのトラブルを避けれるよ。

プロファイルの指定:
Firefoxのそれぞれのバージョンに、それぞれのプロファイルを与えたいから、Firefoxの起動コマンドにプロファイル指定の「-P [プロファイル名]」オプションを付けて起動する必要がある。メインメニューに登録されているFirefox2とFirefox3の起動コマンドを修正しよう。Firefox2とFirefox3を同時に起動したい場合は「-no-remote」オプションも付けよう。

Firefox2の場合
firefox-2 %u -P ProfileNameForVer2 -no-remote

Firefox3の場合
firefox-3.0 %u -P ProfileNameForVer3 -no-remote

これでFirefox2とFirefox3を共存できる。プロファイルの作成を始める前にユーザーのホームフォルダの中にある隠しフォルダの「.mozilla」を削除してから作業をはじめると良いかも。

Compiz FusionはIconからスイッチ
ATI製グラフィックスカードを利用している場合、視覚効果の設定からCompiz Fusionを有効にできなくなったかもしれない。「前バージョンのUbuntuでは有効にできたのにどうして?」→「きっとUbuntu 8.04で新しいバージョンのXorgが採用されてデバイス設定の仕組みが変わったからだ!」→「Xorgの設定を変更しなきゃ!ファイルに何か書かなきゃ!」

Um...ちょっと待って...これは単なるスイッチのミスかも。
視覚効果の設定から切り替えられないだけで別の設定ツールからCompiz Fusionを有効にできるかもしれない。Xorgの設定を変更する前に「Compiz Fusion Icon」でCompiz Fusionを有効にできるか試してみよう。

Compiz Fusion Iconインストール:
$ sudo apt-get install fusion-icon


Compiz Fusion Iconはタスクトレイ(システムトレイ/通知スペース)に常駐する小さな設定ツール。タスクトレイのアイコンを右クリックして設定を行おう。Compiz Fusionを有効にできたなら、ログイン時にCompiz Fusion Iconが自動起動するように、セッションに起動コマンド「fusion-icon」を追加しておくと良いよ。

そのうちアップデートで修正されて視覚効果の設定からスイッチできるようになると期待しよう。

ぷるぷるのウインドウ!デスクトップ効果を有効にしよう!
自動的に起動するプログラムを管理しましょう

Ubuntu 8.04 LTS 日本語ローカライズ版リリース!


Ubuntu 8.04 LTS Hardy Heron 日本語ローカライズ版がリリースされました。

日本語ローカライズドDesktop CDのダウンロード


オリジナルのUbuntuをインストールしている場合はUbuntu Japanese Teamのリポジトリを追加することで日本語ローカライズ版のパッケージをインストールできます。

Ubuntu日本語ローカライズ版のリポジトリ!Ubuntu Japanese Team

Ubuntu 8.04 LTSリリース!


Ubuntu 8.04 LTS Hardy Heronがリリースされました。

Download Ubuntu


日本のミラーサーバーからもダウンロードできますよ。
http://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu-cdimage/8.04/
http://ftp.ecc.u-tokyo.ac.jp/UBUNTU-CDS/8.04/
http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/ubuntu/releases/8.04/
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-releases/8.04/

日本のユーザーには日本語ローカライズ版の利用をオススメします。

Ubuntu 8.04 LTS 日本語ローカライズ版リリース!

Ubuntuの5つのウソ

「水をたくさん飲むと健康によい...」「マイケル・ジャクソンは地球に遊びにきているだけ...」「あなたの言っていることは正しいわ...」世の中には本当なのかウソなのか判断しづらい話が溢れているね。世の中の真実はわからないけれど、私がUbuntuについてウソだと見ている話を挙げよう。

Ubuntuは動作が速い
これはウソだ。
Ubuntuのデスクトップ環境は高度化したゴージャスなデスクトップであり、多くのメモリを消費するので、期待するほど動作速度は速くない。WindowsやMac OS Xと同じくらいか、あるいは遅い。ただ、目的を達成するまでの時間は早いね。

Ubuntuは最先端のOSである
これもウソだ。
最先端のOSはWebであり、Ubuntuではない。ただ、各種Webサービスと標準のアプリケーションがとても良く連携しているよ。

Ubuntuはセキュアである
セキュアではない。
Ubuntuは標準の状態でたいへんセキュアな状態が保たれているけれど、それはあまり知られていないので、自分で何らかのセキュリティー対策を施してUbuntuのセキュリティー設定を悪い方へ変更するはず。だからセキュアじゃない。

Ubuntuの魅力は無料であること
無料であることはなんの魅力でもない。
自分自身の目的を知っていて、そこに便利なツールと環境があり、それが欲しいだけ。Ubuntuの金額を考えてその対価となる働きをすれば良い。$30ぶんも働けば十分だ。

UbuntuはLinuxデスクトップのトップシェアを持ち続ける
それはない。それは健全ではない。
Linuxは社会で、時代が変われば社会の性質も変わるし政権も交代する。Debianは良い政治を行っているけれど大きくなりすぎた。SUSEとMandrivaは戦略が上手いけれど窮屈だ。Fedoraはよいモノを作るけれど作っているヤツらを好きになれなくなった。そんなふうにUbuntuだって理由付きでいつか誰かにシェアを譲ることになる。


この話はエイプリルフールにポストしてLinux Saladを見た人を困らせようと考えていたけれど、私はタイミングを逃しました。でも冗談なんていつでも言っているし、インターネットで時間は関係ないし、Linux Saladは気まぐれだから、また気が向いたときに、本当なのかウソなのか判断しづらい話をするでしょう。

Pencilで手書きアニメーションを制作する

アニメーション/ドローイング・ツールのPencilを使うと、手書きのアニメーションを制作できます。

インストール:
$ sudo apt-get install pencil


インストール後はメニューバーの「アプリケーション」→「グラフィックス」→「Pencil」からPencilにアクセスできます。


スケッチツールやドローツールなどを使いビットマップグラフィックスとベクターグラフィックスで絵を描けます。Pencilはタブレットの感圧機能をサポートしていますよ。


アニメーションはキーフレームベースで作成します。タイムラインにフレームを追加してフレームごとに変化した絵を描きましょう。Pencilはレイヤーをサポートしているので、静止した部分と、アニメーションする部分をレイヤーで分けておくと良いでしょう。また、オニオンスキンで前後のフレームの内容を薄く表示できます。変化の確認に便利ですね。


追加可能なレイヤーは数種類あります。同じドローツールを使用していても、ビットマップレイヤーに描かれた絵はビットマップグラフィックスとなり、ベクターレイヤーに描かれた絵はベクターグラフィックスになります。

作成したアニメーションはメニューの「File」→「Export」からイメージシーケンスやFlash(SWF)でエクスポートできます。背景や他のオブジェクトとの合成などはビデオエディター上で作業すると良いでしょう。

Inkscapeでロゴやイラストを制作する
Kdenliveで効率よくノンリニアビデオ編集する
デバイスの設定にタブレットを追加しよう!

サラダのにねんめ

前回のポストから1ヵ月ほど何もポストしていませんでした。

UbuntuやLinux Saladが嫌いになったわけではなくて、私自身の身の回りを整理したり、すべき事があったので、そちらに自分を集中させるためブログを書くことを控えていました。それから、Linux Saladの2年目について考えていました。

今月(2008年04月)、Linux Saladは誕生から2年目を向かえます。

2才になると...言葉や表情が増えて、人のマネも盛んになって、公園でまわりの子とのやりとりを楽しむでしょう。公園は楽しそうですね。

まだLinux Saladをどうして行くか決めていないけれど、2年目も楽しみます。