Wine-DoorsでWindowsアプリケーションをインストールする

Wine用パッケージ管理ツールのWine-Doorsを使うと、Windows用のアプリケーションを簡単なクリックだけでインストールできます。

インストール:
Wine-Doorsのダウンロードページからdebパッケージをダウンロードして、手動でインストールしましょう。

アプリケーションを手動でインストールする方法!2つ紹介!


Wine-Doorsは別途「wine」、「cabextract」、「orange」パッケージを必要としています。事前にインストールしておきましょう。

インストール:
$ sudo apt-get install wine cabextract orange


インストール後はメニューバーの「アプリケーション」→「システムツール」→「Wine-Doors」からWine-Doorsにアクセスできます。


はじめて起動するとWindowsアプリケーションのセットアップに使用する名前とライセンスの確認を促されます。名前を入力し、「I have a valid Microsoft Windows (tm) license」にチェックを入れて「Proceed」ボタンを押しましょう。


はじめに基本的なライブラリ、ActiveX、フォントなどがインストールされます。ウインドウが開いたり閉じたりして自動的にインストール作業が進みます。


Wine-Doorsでインストール可能なアプリケーションのリストが表示されます。インストールしたいアプリケーションの「Install」リンクをクリックしてインストールしましょう。

インストール/アンインストールはすぐには実行されません。「適用」ボタンを押して操作を実行します。


アプリケーションのダウンロードからインストールまで自動的に行われますよ。インストール後は通常のアプリケーションと同様にメインメニューからアクセスできます。


メニューの「Edit」→「設定」からWine-DoorsやWineの設定を行えます。

WineでWindowsアプリケーションを動かす


ヒント:
Wine-DoorsからInternetExplorerのインストールが可能ですが、Wine-Doors0.1.2でインストールしたInternetExplorerは正常に起動しない可能性があります。InternetExplorerの導入についてはIEs4Linuxを利用してインストールすることをオススメします。

Wine-DoorsからQuicktimeのインストールが可能ですが、Quicktimeのエミュレート動作は安定していません。デスクトップの描画に影響を及ぼす可能性があります。

Wine-DoorsにはCedegaやCrossOverに関する設定項目やアプリケーションが含まれます。Cedegaはゲーム向けにDirectXサポートを強化したWindows互換システムです。CrossOverはポピュラーなアプリケーションへの対応を強化したWindows互換システムです。どちらもWineをベースにした商用製品です。

Internet Explorerをインストールすると、ホームフォルダにInternet Explorerを起動するためのリンク(ショートカット)だけが入った「bin」フォルダが作られます。リンクしか入っていないbinフォルダの存在を嫌うなら、メインメニュー内のInternet Explorerを編集し、指定されているコマンドを「.ies4linux/bin/ie6」に書き換えてから、ホームフォルダのbinフォルダを削除しましょう。

メインメニューの表示を設定する

7 件のコメント:

  1. はじめまして!
    週刊アスキーの記事を読んで、こちらのサイトにお邪魔しています。

    私も最近ubuntuをインストールしてみたのですが、プリンターの設定や、今まで使っていたアプリケーションの事でテンヤワンヤしております。

    ところでなのですが、wine-doorsにインストール可能なアプリケーションの一覧がでてくるのですが、中には有料の物の名前も上がっていますがこれは購入するということなのでしょうか?

    そもそもこのwindoorの使用も無料なのでしょうか?

    お忙しいとは思うのですが質問させていただきました。
    どうぞよろしくお願いいたします。

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  2. Hi
    金銭的な心配はいりません。Wine-Doorsは無償のツールです。また、Wine-Doorsからインストール可能な商用製品は、体験版、あるいは機能制限付きのバージョンですよ。

    多くの場合、製品メーカーのWebサイトでライセンスを購入してシリアルナンバーやライセンスキーをアプリケーションに登録すると完全な製品版として利用できます。FlashなどのAdobe(旧Macromedia)製品がそうですね。
    Akira Ohgaki(Linux Salad)

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  3. 早速のご返事ありがとうございました!
    でわ、私も早速インストールしてみます。

    ”新しい発見をたのしんで!”のアドバイスどおり、ubuntuは楽しい発見ばかりですね!

    また質問させていただく機会があると思います。
    その時もどうぞよろしくお願いいたします。

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  4. 匿名5/20/2009

    何だか良く分からずに適当に何でもインストールしたら設定がおかしくなってUbuntuの再インストールをするはめに陥りました。。。
    現時点でInternetExplorer6だけインストール指定すると、それに付随するものが勝手にインストールされてうまく動いています。ただし

    1.一部のフォントが正常に表示されない。
    2.windows98としてしか認識されないので複雑なこと(動画の表示など)は失敗する。

    ようです。
    ちなみにwineではインストールできなかったMS Office97はwine-doorsからインストール可能で今のところ問題なく作動しています。

    また別のデュアルブートのPCでは直接MSwindowsのディレクトリにインストールされているofficeが起動できました。

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  5. 匿名4/03/2011

    wine-doorsってもうないんですか?

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  6. Wine-Doorsは、もう開発されていないようです。
    現在のWineにはwinetricksというライブラリやアプリケーションのインストールを支援するツールが用意されているので、これからはWinetricksを利用すると良いでしょう。

    winetricks
    http://wiki.winehq.org/winetricks

    Akira Ohgaki(Linux Salad)

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